DMM.comにて2016年3月30日より配信中のブラウザゲーム「神姫PROJECT」。 たくさんの神姫、英霊、幻獣とともに戦うRPG。 今回は、こちらのゲームのプレイレビューをお届けします。
本作は主にPCのブラウザで遊ぶゲームで、ジャンルは”RPG”。 2016年6月22日現在、DMM GAMES人気ランキングで3位に食い込む人気作品です。
世界の終末「ラグナロク」の再来を食い止めるための、主人公と神姫たちの物語
本作のストーリーは、異世界に迷い込んだ主人公とアリサが、神姫や英霊、幻獣たちの力を借りながら謎の敵対勢力「テスタメント」と戦いつつ、「ラグナロク」の再来を食い止めるというもの。
ラグナロクとは「神々の運命」を意味する言葉。 北欧神話における終末の日のことであり、本作ではこれが突如”発生”したために世界は分断され、文明は崩壊しました。 ラグナロクという言葉そのものは聞いたことがあるという人も多いのではないでしょうか。
一昔前のゲーム「ヴァルキリープロファイル」にも、”最終戦争”という意味合いでこの言葉が登場しました。 その他に「ラグナロクオンライン」というゲームのタイトルにも登場しています。
一方、テスタメントについてはほとんどが不明です。 わかっているのは、主人公たちが迷い込んだ異世界には本来存在しなかった勢力であるということぐらい。
しかしストーリーの節々で暗躍しているため、ラスボスに関係するなにかであることは確かでしょう。
メインストーリーはすべてフルボイスで進行し、愉快な掛け合いを見せてくれます。 メインヒロインの「アリサ」、英霊「ランスロット」、幻獣「ディアボロス」。 彼女らの掛け合いは、プレイヤーを神姫Projectの世界に引き込んでくれるでしょう。
編成や強化を十分活用し、万全の耐性でクエストに挑戦しよう
こちらが本作における「マイページ」。 準備画面のようなものです。 この中の「編成」「強化」「クエスト」「ユニオン」「ガチャ」から、それぞれのページへ飛ぶことが可能。
右の「SubMenu」を押すとスライドし、プロフィールやショップに行くことができます。 開催中であれば「レイドボス」に参加することもできますよ。
編成画面を活用し、最凶のパーティを組もう
マイページの編成からパーティ編成画面を開くことができます。 パーティ編成画面では「キャラ」「ウェポン」「幻獣」を設定することが可能。 それぞれの項目は”メイン”と”サブ”に分かれています。
キャラクター、ウェポン、幻獣にはそれぞれ属性があり、まったくバラバラで組み合わせてもあまり意味がありません。 メインとする属性を決めて、それに従ってキャラやウェポンなどを設定するといいでしょう。
パーティはAからFまでの計6つ作ることができます。 属性ごとに分けるのも良し、お気に入りキャラクターで固めたパーティを作るも良し。
組みあわせとか言われてもよくわからないという人は、画面右の「おまかせ編成」を押して重視する属性を選択して「編成する」を押せば、重視した属性の攻撃力が高い順で設定してくれますので、そこから始めるといいでしょう。
シンプルで爽快感のある戦闘。 幻獣召喚演出は一見の価値あり
本作の戦闘システムはターン性バトル。 画面右下にある”攻撃”を押すことで戦闘が進みます。 基本的にまず味方が行動し、その後敵が行動するという形です。
英霊や神姫に属性があるように敵にも属性が存在し、クリックすることで特定のモンスターを集中攻撃することが可能。 行動順と属性相性を考えて攻撃対象を指定するなど、意外と戦略的も高いです。
戦闘で一番の見どころは、なんといっても幻獣召喚時のカットインでしょう。 パーティでセットした幻獣は、戦闘中に召喚して攻撃することができます。
召喚時のカットイン演出は随一で、威力もたかく、積極的に狙って行きたくなることは間違いなし。 しかし1ターンに1回しか召喚することができず、また使用可能になるまでに時間がかかるため、簡単なクエストでは発動するまえに戦闘が終わってしまうこともあるので注意。
メインストーリー同様に戦闘もフルボイスで、プレイヤーを視覚的にも聴覚的にも楽しませてくれます。
魅力的な英霊や神姫がたくさん
本作中に登場する英霊や神姫、幻獣たちは、大半が我々の世界でも語られている神話上の存在であったり、歴史上の人物であったりします。
それでは、登場する英霊たちを何体かご紹介しましょう。 学校の授業や興味があって調べて知った存在が登場しているなら、より一層楽しめることでしょう。
伝説として語られる、人間の英雄を元にした存在「英霊」
英霊は伝説などで語られている、実在もしくは架空の英雄を元にした存在です。 プレイしていれば、1人ぐらいは知っている人物がいるであろうジャンル。
英霊といえば「Fateシリーズ」が有名ですね。 あちらを遊んだことがある人は、本作中の英霊の大半は知っていると思いますよ。
円卓の騎士がひとり「ランスロット」
本作のストーリー上で、一番最初にであう英霊がこのランスロットです。 ランスロットは「アーサー王物語」に登場する円卓の騎士のうちのひとり。
元ネタにおいてはアーサー王の王妃グィネヴィアとの不義の恋から、円卓の騎士の分裂の一因となってしまった人物ですが、本作中ではそんな雰囲気は微塵も感じさせません。
元ネタおよびFateシリーズでは男性として描かれていますが、本作ではキレイな女性。 性格はボーイッシュというか、男装の麗人っぽさがあります。
本作中には他にも円卓の騎士である「アーサー」「ガウェイン」「モルドレット」の3名が登場します。 この他に円卓の騎士ではないものの、同じくアーサー王物語に登場した「マーリン」も英霊として登場します。
有名な神や悪魔のちからを宿した、もしくはそのものである「神姫」
世界のありとあらゆる神様や悪魔の力を宿した存在であったり、もしくはそれそのものであったりするのが神姫(かみひめ)です。 本作のタイトルにも付いてますね。
神姫は主にガチャから入手することができます。 ガチャを引いて、入手したウェポンに対応した神姫が仲間になるという形式。 有名な「グランブルーファンタジー」と同じです。
日本の神を代表する、太陽神「アマテラス」
アマテラスは”天照”と書き、正式名称は「天照大神(あまてらすおおかみ)」もしくは「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」といいます。
皇室の祖神とされ、また、日本国民の総氏神ともされています。 総氏神とは、神をまとめるものといった感じの意味であり、日本人にとっての最高神にあたります。 つまりは一番偉い神様。
他作品では、PS2で発売された「大神」にも犬の姿で登場しました。 それ以外にも、さまざまなゲームで取り上げられています。 非常に有名な神様なので、それも当然といえますね。
本作では偉い神様という部分は同じですが、それ以外になんと”実は男同時の耽美的(たんびてき)な絡みが大好き”という設定が加えられています。 つまりBL好き。
堕天使の代表的存在「サタン」
“悪魔”といえばサタンを思い浮かべる人が大半といっても過言では無いほど有名な悪魔。 キリスト教では、そもそもは「ルシフェル」という、神に使える御使いであったとされています。 十二枚の翼を持った、多くの天使を率いる大天使長であったとも。
アマテラスが日本の神の代表とするならば、サタンは悪魔の代表、“魔王”と言っていいでしょう。 本作でのサタンは金髪ツインテールの、ツンデレの典型といってもいい姿をしています。 こんな美少女が魔王なわけがないと言われそうですが、ゲームではよくあること。
自然現象が、形と人格を備えた存在「幻獣」
幻獣は、自然現象に形と人格を与えた存在。 つまりは台風とか雷とか、そういったものですね。 例によって美少女になってしまってます。
幻獣をもっとわかりやすくいうと、ファイナルファンタジーにおける「召喚獣」のようなものです。 “召喚して戦う”というのも、まさに召喚獣ですよね。
創造神によって造られたギャグ担当「ディアボロス」
ストーリー上で最初に仲間になる幻獣。 ディアボロスというのは”悪魔”を表すギリシア語であり、ディアボロスという名前の悪魔は存在しません。
本作ではストーリーの初期に登場し、主人公たちの力試しをし、その後仲間になって一緒に戦ってくれます。 口調からはすごい人感ただようのですが、実際はお供のメイドからイジられるギャグ担当。 もちろんシリアスな場面では、ちゃんとかっこ良く振る舞ってくれますが。
召喚演出および攻撃演出つきの幻獣であり、無課金プレイヤーが一番愛用することになるであろう幻獣。 ボス戦では、大いに活躍してくれることでしょう。
総評
本作を遊んでみて感じたのは、いろんな部分が、主にシステム面がグランブルーファンタジーに似ているなということです。 特にガチャでウェポンを入手して、そこから神姫が仲間になるという部分が。
あちらと違うのは、ゲーム全体の動作がわりと軽いということ。 やはりブラウザゲームなだけあって、画面遷移などは比較的スムースに行えます。 各ボタンが大きめなため、押し間違いなどがあまりないのも良いですね。
戦闘時のテンポが若干わるいような気がしましたが、設定から戦闘を”高速”にできたり、演出の”スキップ”できたりもしたので、あまり気になりませんでした。
レアガチャをやるためには「魔宝石」というゲーム内アイテムが1回につき300個必要なのですが、メインやフリーのクエストを1つこなすごとに50個づつくらい手にはいるため、結構さくさく300まで貯まるのも良かったです。
なかなかレアガチャが引けなくて、課金しなくちゃどうしようもないみたいになることは、私がプレイした限りではありませんでした。 無課金でも普通に遊べるので、そこも評価はたかいですね。